皮膚と手荒れ
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●本来、人間には皮膚を健全な状態に保つために、次の3つの物質 (1)細胞間物質(セラミド) (2)天然保湿因子(NMF) (3)皮脂膜 によって、水分を適度に保持する機能を有しているものですが、看護師、美容師、調理師などの職業の方々は、消毒剤やシャンプーなどの化学物質や湯・水に頻繁に触れることで、もともと有していた(3)の皮脂膜が失われて、一般の方よりも手荒れが起きやすくなります。
●また、塗装業や機械整備などの職業でも、終業時に手に付着した塗料や油は通常の洗浄剤・石鹸では落ちにくいことから、シンナーなどの有機溶剤を手に塗って落とす方が見受けられますが、その手からはバリア機能を持った皮脂膜が洗い流されて、カサカサになってしまいます。
これは食器洗いの洗剤を使う家庭の主婦でも起きることで、特に敏感肌の方の場合はひどい痛みや痒みを伴います。
●例えば、看護師さんが10人いたとして、夏でも2,3人、冬なら5.6人は手荒れが起きていて、保湿成分を配合したハンドクリームやハンドローションを使っても、手荒れが解消できずに悩んでおられる医療施設が数多くあります。
とりわけ、この数年は院内感染管理の強化に伴い、擦り込み式のアルコール消毒剤が普及して、医療従事者の手荒れは一層深刻化してきました。
●また、美容師さんの場合、美容師免許取得後の下積み3年間が“手荒れとの勝負の期間”と言われて
おります。美容師業務では、脱脂力の強いシャンプー・リンスでの脂分の消失から起きる手荒れやパーマ液や毛染め液によるかぶれが起きることは日常茶飯事であり、皮膚科医の診察を受ける頻度が高い職業の一つと言われています。
さらに、調理師、特に厨房の洗い場専門の方も、手荒れが起きやすい職業です。
●通常の手荒れ防止対策としては、(1)セラミド (2)NMF (3)皮脂膜 のいずれかの機能を補う成分を化学合成、あるいは植物抽出した化粧品を使用することが有効な解決策であり、様々な製品が世に出ています。
しかし、それらを使ってもなお手荒れが解消できない方々が、厳然とおられることも事実です。
たとえハンドクリーム類で失われた上記の機能を補っても、度重なる消毒や湯・水を伴う仕事では、それらの成分は洗い流されてしまい、効果は現れにくい場合が多いのです。
●そこで、皮膚を守る水分や脂分を補う方法以外に、あらかじめ皮膚の外側の角質層をある物質で被うことで、外からの刺激を防ぎつつ、もともと有している水分や脂分の流失を防ぐ方法が考えられます。
それを製品化したものが、皮膚保護クリーム(バリアクリーム、ハンドベールクリームとも言われています)であり、看護師、美容師の一部の方々にはその存在は以前から知られておりましたが、一般にはあまり知られてない手荒れ防止用品ではありました。
